企業概要書とは

買い手に対して、買収対象会社(以下、対象会社という。)を魅力的な買収対象として認識して貰うための冊子であり、対象会社の概況が分かり易く整理された冊子のこと。 例えば、対象会社の事業概要の説明を中心に、現業の組織体制、顧客構成、事業の特質ポイント、経年の財務状況、直近の資産・負債詳細、事業に供さない経費調整項目を整理・記すもの。場合によっては、対象会社の業界動向や業界予測も含む。対象会社が中小企業様の場合、株主の家族構成や株主一覧、株主が利用する法人所有の動産・不動産の切り分け、譲渡理由、株式譲渡対価の株価目線なども掲載する。 企業概要書をもとに、買い手は初期的な買収意向を検討し、デューデリジェンスの基礎とする。中小企業の場合、企業概要書に不備があると、買い手に対して株式譲渡対価を下げる交渉材料を与える事になる為、記載内容には注意が必要。